上野に行きました

国立科学博物館の特別展「深海2017」に行って来ました。
数年前の深海特別展も行ったのですが、今年はその時の経験を生かしつつ地学方面にアプローチを広げているという印象です。
間違っても水族館ではないのでそれ関係は期待しない方がいいです。VTRを観て深海生物の姿を知り、ホルマリン漬けを見て実際の大きさを知る。そんな感じでした。
また、地学は詳しくないのですが、プレートに穴を開けて内部を調査するのはワクワクしました。

お土産はオオグソクムシせんべいを買いました。
深海の珍味だそうです。香ばしい塩気が私の好みでした。それ、塩が美味しいだけとか言わない。
…何故か抵抗があるとかで、家族の誰も食べてくれませんでした。いいけど。


その後時間が余ったので、東京国立博物館にも行きました。
何回か行っているから面白みはないかと思いきや、知らない展示が結構表に出ていて新鮮でした。展示物は期間ごとにローテーションしているんですね。
そんなわけで二年ぶりらしい「三日月宗近」の展示が開催されていました。今流行りの某ゲームの影響か、若いお嬢様が列をなしていました。
ちょっと高めに展示しているので下から覗きこみやすかったです。角度を変えて見てみると、確かに三日月模様が見えたような気がしました(詳しくないから曖昧)
だいたい、三日月宗近が展示されていることも知らなかっのですからびっくりしました。

びっくりしたと言えば東洋館入口のポスター。
インドネシアの影絵人形劇「ワヤン・クリ」のアルジュノ人形がポスターでお出迎えだったのですが、私は丁度前日に元ネタたるアルジュナさんのwikiで丁度同じ写真を見たばかりだったので驚きました。なんというタイミング。
(以前にも書きましたが、FGO未プレイだけどアルジュナさんが気になっています。…生きるのがしんどそう)

なお、インドの「マハーバーラタ」がインドネシアに伝播する過程で登場人物の名前がインドネシア風に変わっています。
一例として
アルジュナ→アルジュノ
カルナ→カルノ
クリシュナ→クレスノ
など

インドネシアの文化やイスラム教の要素も混ざった結果、キャラクターの名前だけでなく設定が変わっている部分も多いようです。
アルジュノさんとカルノさんが早い段階で互いにに兄弟だと知ったり。
カルノさんと奥様がおしどり夫婦だったり。
クレスノの万能感が薄れているあたりはお国柄なんでしょうねー。だってヒンドゥーの国ではないですから。

相違点を軽く調べ、個人的には「マハーバーラタ」よりも「ワヤン・クリ」の設定の方が好みかもしれません。兄弟だけど互いに譲れないものがあって戦う、そんな展開が好みです。

NHKスペシャル 列島誕生ジオ・ジャパン第1集

『NHKスペシャル』
「列島誕生ジオ・ジャパン 第1集 奇跡の島はこうして生まれた」

日本列島の成り立ちを放送していて面白かったです。
この手の番組はCGを使って分かりやすく解説してくれるのがありがたいです。
以前にNHKの古代生物の番組で見たような象がまた登場していました。なんとなく懐かしいです。
特に理由の無い火山灰が古代象を襲う――って役どころでしたが。

地学のアプローチも興味深かったのですが、料理を食べながら、この食材が採れるのは日本列島がこういう形をしているからで…と解説していて飽きさせなかったです。

来週は後編。まだ形が整っていませんから、どうなっていくか楽しみです。

『オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White』読了

冲方丁


再読。


「なーんか世界とか救いてぇーーーー」


黒犬・紅犬・白犬と呼ばれる三人のサイボーグ少女達が凶悪犯罪者を相手に繰り広げるクールでキュートでグロテスクな「死に至る悪ふざけ」。

シリーズ開始当時は近未来が舞台でしたが、完結する頃には現実の時間を追い越していました。

角川スニーカー文庫から『オイレンシュピーゲル』が、富士見ファンタジア文庫から『スプライトシュピーゲル』がそれぞれ四冊刊行された後に角川スニーカー文庫『テスタメントシュピーゲル』でシリーズを統合し完結しました。
よく質問される読む順番ですが、一つの事件をじっくり追いたいなら『オイレンシュピーゲル』、全体を把握したいなら『スプライトシュピーゲル』から読み始めるのをオススメします。それからは一冊ごとに行き来しても良し、片方を四冊読んでからもう片方を読むのも良し。ただし『テスタメントシュピーゲル』は両方を読み終わってからにしないと内容がわからないので注意です。

改めて読み返すとクランチが物足りない。まだこなれていない感じがしました。

メイン三人の少女全員好きですが、この巻だともげた己の脚を咥えて敵を殴殺する夕霧が本当に好きでして…。なにかこう、嗜好が目覚めた感があります。返り血を浴びる少女は美しいのです。

創作メモ 散文

マイト、コーヒーカップを手にする。
フォルカー、ジュースを手にする。
互いの手元の飲料を見る――「なんたってこいつはこんなまずい物を有り難がって飲むんだ?」という視線を交わす。


マイトは甘いものが苦手。
フォルカーは甘いものが好き。

一次創作SS「恋バナA」

フランは言う。買ったばかりの買い物袋を抱きしめて。

「ケッコンって、お父さんとお母さんになることなのよね?なら、まだ子どもで、お母さんになれないあたしはお嫁さんになれないでしょ? せいぜいアイジンが関の山なんだよね」

「何をやさぐれているのさ! だれかを好きになるって、もっと楽しくてステキなことなのに!」

「あなたも知らないじゃない」

ロジーは一瞬言葉に詰まった。

「知らないけどさ……。でも、好きな人に振り向いてもらえるようにがんばるのも恋の醍醐味って町のお姉さんたちから聞いたのさ。フランちゃんも何もしないうちからあきらめる前に、ヘリオスさんに向き合ってみればいいのさ」

「だから、そういうのじゃないって言ってるでしょ? あたしは保証がほしいの。明日もそれからも、ずっと先までつづいていくっていう安心。それがたまたまヘリオスさんだったってだけ」

「……フランちゃんは本当にヘリオスさんのことが好きなのさね?で なきゃ、ケッコンしたい、してもいいって思わないはず……なのさ」

フランは溜息を吐いた。細く、長く。

「好きな人がケッコンあいてになるわけないじゃない」

「え!? えええ!? どういう意味なのさ!?」

「……あなたって平和でいいね」
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