土橋章宏


劇場版は観ていません。


城に帰るまでが参勤交代です。

前作で無事に江戸に辿り着いた一行。しかし今度は二日で城へ帰ることを命じられ、しかも帰ったら城が乗っ取られている上に農民が一揆をしたりと相変わらずの波乱。

江戸に行くまでが「参勤」で帰るまでが「交代」なんですって。初めて知りました。


前作同様にコメディではあるものの、悪役の悪辣なシーンのえぐさのせいで若干引いてしまいました。いやだって…あの人前作だとギャグ方面に振っていましたよね…?でも今作は残虐シーンがあったので、自分の中でそのギャップを処理できないまま話が進んでいった印象です。
前作でも拷問シーンはありましたが、今作の方が読んでいてきつかったです。


読み終わった後にウィキ先生を閲覧したのですが、ストーリーが劇場版のものに沿う形になったんですね。
なんかさらっと新キャラが登場して、しかも恋愛フラグが別の人のものになっていませんかーいやまあいいんですけどびっくりしました。

妹君と新しい嫁御が仲良くなれたようで何よりです。

土地を売った農民の話は、私の個人的事情により、身につまされる思いがしますね…。そこに正義の有無を問われると、悪として処理されるのでしょう。

相馬さん、ご老体であんなに頑張っているのに扱いがひどいような気がしてなりません。キャラが笑う、笑われるのバランスが悪いような。笑われるキャラが笑われたまま終わったような、そんな印象を抱きました。この人前作だと要所で活躍していたと思うのですが。

最後の殺陣シーンは派手になりましたね。映像映えしたのかも。
弓強すぎ。

前作に比べたら個人的に「うーん…?」と首をかしげることも多かったのですが、文章にクセがなくて読みやすいのは相変わらずですし、劇場版を見たらまた感想が変わるかもしれません。