前回の更新から過去最高に間が開いてしまいましたが、何とか更新出来ました。

実は年賀イラスト以外にも何か一つカラーイラストを描いてから更新したいと思っていたのですが、最近本当に絵を描こうという気力が持てなくて、絵を描かなくてもそれなりに精神的に安定して生きていけることに気付いてしまったこともあって、こだわっても仕方がないと更新することにしました。
それでも絵を描くこと自体を嫌いになりたくはないので、ポツポツと落書きは描いていました。それがたまにブログに上げていたものです。

ラツィさんの紹介画像も差し替えました。


絵が描けない話はこのブログでも何度かしていますが、創作熱が冷めたわけではないです。
むしろ休日前は寝る間を惜しんで小説を書いていました。おかげでいくつか書き上げることが出来ました。

一部について、ちょっと語ってみましょうか。

「それが彼らの日常」
レファル少年の過去回想。
受け継ぐこと、自分の中にそれがあると気付くこと、それは他の人にもあるということ、他の人にも受け継がせていくこと。そんな着地になる予定です。
実はラツィの台詞は大幅に削っています。長すぎたので。
最近、タイトルから内容が解離してきました。

「悪夢を見る」
フランは眠ることが嫌いな気がします。フラッシュバックがあるから。それでもわん太がいればへいきなんだそうです。
夜更かしが出来るのは大人の特権と思っていそうです。
フランを掘り下げる話のはずがあまりそうならず、長編に組み込むべきだったと気付いたのは書き上がってからでした。

「泥偶は歓喜を歌う」
人間ならざる者が人間讃歌を歌うことに第三者がツッコミを入れるお話です。
フォルカーが屋根に座っていることに対し、行儀が悪いとの指摘を受けました。でも修正するとキャラクターが微妙に違ってきそうなので行儀が悪いままにしておきます。
今回もまた会話や歌詞を削っています。長すぎたので。

「気付かない話」
舞鶴尚は気付かないものの、その心は千々に乱れるのでした。
このサイトの小説は基本的に時系列順ではなく更新した順番で並んでいます。だからこの話の前日が「だから世界は美しい」です。
五月晴れから梅雨の気配です。

「奥底まで沈んで」
櫻井夜麻登は変化を望みません。ちなみにこの対極が宇治川史平です。
ヤマトは中々単独で動いてくれず、何が嫌なのか開示せず拗ねるからほとほと困りました。
書いてみたら意外とうだうだしていました。本当は家の因習に絡めた話に持って行こうと思っていたのですが、プロットの都合で止めました。

「だから世界は美しい」
高槻流夏視点による水無瀬千織とのスタンスの確認です。
文章の使い方やテンションがおかしかったりするのも全て、「高槻流夏だから」で流せるくらいの説得力が欲しいです。
最近淡々とした話しか書いて無い気がしたので、ひたすら明るい話を書こうと思いました。あとは勝手に流夏が動いて喋って回りました。スピンターン!

「焦心キャラメライゼーション」
宇治川史平の一人称は何気に初です。
放課後の理科室で友人と会話するだけという起伏の少なさをカバーするために、ガムやらの小道具に頼ったような感じです。私は空間に何があるか描写するのが苦手だと気付きました。下手です。
恋愛はきれいなものでなければならないという思想の人が、自身の中にある恋愛の負の面を否定して如何の斯うの、みたいなのをどこかで見かけたので混ぜてみました。

「よくわかる敷島式・魔界の外交術」
数年前にブログに上げた断片を修正したものです。
主人公の名前が敷島・志貴(しきしま・しき)なのは、ラノベの登場人物っぽさを狙ったからです。これ書いた当時は「櫻井志貴」という名前にする予定でした。親戚設定でした。
今の流行りかもしれない、でも実際は昔からあった異世界トリップものですが、主人公に帰還の意思がある高校生なあたりがいかにも数年前のアイデアっぽくてお気に入りです。

「拡張する仮想現実」
この間のブログに載せたものです。
無表情なロボ系メイドさんは最高だって西暦が二千年代に入る前から言っています。


久々の更新作業は楽しかったです。今回は素材をちょっと変えてみました。
文章のレイアウトをいじったり、素材を選ぶのって楽しいですね。サイト改装に力を入れていたわけではなかったのですが、色々試してみたい気持ちが湧いてきました。