※現代パラレル



パル「レファルさーん! 今日はケイローンの日ですよぉー!!」

トニー「敬老の日だよ、パル。ともあれおめでとうございます」

レファル「諸君、いきなり何かね? 私と敬老の日に関係が?」

パ「敬老の日は、年長者に感謝する日です!」

ト「そして孤児院で年長者と言えばレファルです」

レ「待ちたまえ。私は確かにここの最年長だが、それは子供達の中ではにすぎない。つまり、先生達を相手したまえ。特にベアタ夫人なんかいい感じに老婆だろう」

ト「トニーも真っ先にそれを考えたのですが、作戦を提示した途端に我等が誇る危機感知器が蒼白で震え出しまして」

慧羽「危険なの……。なんか危ない感じがするの……」

白堊「大丈夫だよ慧羽。ベアタ夫人は単に若く見られたいだけだから、敬老扱いしても怒ったりしないと思うよ」

ト「とまあ、あの様に、白堊が専属で宥めています」

レ「ベアタ夫人にも困ったものだね。どう見ても老体なくせに若く見られたいとは、鏡を見たまえとしか」

慧「レファルそれ以上は危ないのぉ……!」

パ「女心はー、永遠なのですっ」

ト「これ以上続けるとベアタ夫人にスラッシュブレードされそうだとトニーは思いました」

パ「ずぱーん!!」

ト「というわけでレファルです」

パ「クラッカーぱーん!!」

レ「君達、敬老の日に何をしていいかわからなくなっていないかね?」

ト「日頃の感謝を込めて白堊が肩たたきするそうですよ」

白「え!? ぼ、ぼくがレファルさんの肩たたたたたたたたたきなんて恐れ多い……!!」

レ「ハク、無理してやらなくてもいいんだからね?」

白「……いいえ、やりたいです。ぼくに肩たたたたたたきさせて下さい」

慧「白堊ちゃんがガチガチなの」

パ「むふー。上手くまとまってよかったです」

サーディット「ただいま。ケーキ、買って、来た」

レ「何故ケーキかね?」

リャオ「旦那ァ! 誕生日おめでとうー!!」

レ「リャー、違うよ? 一年に何度も誕生日なんてあってたまるか」

リ「でも今日って旦那の日なんダロ?」

レ「パルテノ、トニ、見たまえ! 君達がややこしいことを始めたから主旨を理解していない者がいる!!」

ト「祝い事は年何回あってもいいとトニーは思いますよ」

レ「逃げたね? 何かいい話風に言って逃げたね?」

パ「毎日がおめでとうございますーですっ!!」