「ヒャッハァー!! 盛り上がって来たぜぇぇ!!」

「よぉ、人生楽しんでる?」

「Damn it(畜生)!!」

「あー……。日本のこの……湿気……つら……温帯かつ乾燥してる国行きたい……よし行くか! 行こうぜ!? 金!? 無ぇよ!!」

「なーんーでー日本って硝石少ねーんだよぉぉぉ! 材料全ッ然足りねーよ!!」

「あ? 恋? そーだなぁー、どうせすんならよぉー、喉に濃硫酸流し込まれるみてーな恋愛がしたいもんだぜ」

「スポーツマンって結構好感持てる。だってあいつらは『自分の肉体』っつう作品を極める芸術家だろ?」

「おれが変わってるってぇ? 違ぇよ、全人類が変わってんだよイェーイ!!」

「フーセンガムならあるけど、食う?」

「昨日さぁ、ねーちゃんが合コン行くとかで化粧してたんだけど、二時間かけても顔変わってねーの! マジ笑えんだけどー」

「コーラ飲みまくってもコーラ味にゃならんだろぉー。それとも汗か!? 汗が甘くなるのか!?」

「今夜よぉ、天文部が観測会するってんで望遠レンズ拭いてるんだけど。数学部にゃ声かけたし、ナオはどうせ写真撮りに混ざるだろ? 屋上集合な!」

「おれに言わせりゃ、自分を平凡だと思ってる奴ほど狂人だぜぇ……?」

「うちのクラスは基本的にバラバラだけど、高槻が先んじて引っ張る感あるな」

「高槻から『爆弾に着火する時になんか叫ばないの!? 技の名前とか!!』って言われたんだけど、なんかいいネーミングある?」

「なぁ水無瀬ぇー、インターネットのやり方おせぇてー」

「ロックもだけどクラシックも聴くぜ? どっちも好きだから。って何だよ水無瀬、その怪訝そうな顔はよぉ? ジャンルにこだわって狭くなんのは嫌だし、ようは魂が揺さぶられりゃあ何だっていいんだよ」

「櫻井兄はあれで結構楽しいことスキーだけど、自分だけが楽しいのは嫌いみたいだぜ。自分が楽しければそれでいいって考え方はしない奴な」

「ヤマト君はなまじ頭いいから色々考えちゃうんだろー? 煮詰まったら一旦保留でいいじゃん」

「おいおい櫻井妹ぉ! おめーさらっとヒデェこと言うなよ!! おれはいいけど見ろよ、この空気!!」

「何? ユミナって呼びゃいいの?」

「おれはねーちゃんと十近く年が離れてるから、きっと櫻井双子の気持ちはわかんねーだろうな。近すぎるって関係がわかんねーよ」

「ナオは女に免疫なさすぎだろ……。ちょっと会話したくらいでふわッふわになりやがって。正直危なっかしくて見てらんね」

「『りあじゅう爆発しろ』の『りあじゅう』って何だ? ナオに訊いたら『史平にはそんな言葉知って欲しくないかな……』って返ってきたんだけど……」

「人間に限らず、生物を爆発させんのは美しくねーよ。肉が焦げるにおいとか、悲鳴とか、そんなもんはおれの芸術にふさわしくない」

「休日はチャリかっ飛ばして温泉地行って材料採取してる。どんな材料かは秘密な!!」

「何でおれがおめーに優しいのかって? おいおい誰だって崖から落ちそうな奴いたら助けるだろ? もっと単純な理由なら……友達だから、だな」

「はぁー……。何だここ、マジ退屈、地獄じゃねーか。……ってことで、いっちょ天国に作り替えくっかぁ!! 大丈夫大丈夫、意外と簡単だから!! マジで!!」

「行けよアミーゴ! Full speed ahead(全速力で前へ)ってなぁ!!」



 * *



史平「ずっとおれのターン!」
高槻「うーにゅ、改めて見ると喋り方がチャラいわねん」
ユミナ「チャラいですか? 『ぁ』とか『ぉ』を多用するからでしょうか……?」
ヤマト「最初は軽薄そうな人だと思ったものです。実際は結構硬派ですよね」
ナオ「硬派というか、史平は恋愛に興味ないからじゃないかなぁ」
水無瀬「恋愛云々はともかく、たまに混ざる英語は何だよ?」
史「だって英語が存在するんだろ!? なら使ってもいいってことだろ!? だから使う!!」
ヤ「その発想はなかったですよ」
ユ「新しい視点に出会えますね」
水「なんか史平って、落ち込みとか色々なネガティブ感情が長続きしなそうだよな。悪い意味じゃなくて」
高「急激に上がるからねん。あたしもテンション高いけど、やっぱ宇治川のそれとはちょっと違うわ」
ナ「良くも悪くも、表裏が無いのが史平なんだよ」