「ここではたらかせてください!」
「おはようわん太。今日もいい天気だね」
「うー…。もうねむい…おやすみー」
「うはぁおいしそう!! いただきまーす!!」
「アイスー!!」
「ジャームー、ジャームー。あまいの好きなんですよぅ」
「うはぁおいしかったー!! ごちそうさまです!!」
「ねぇわん太、アツイって、どんなかんじ? ……やっぱなんでもない!!」
「いき、白い……。冬になったの?」
「? なんで雪さわる時はてぶくろしないといけないの? ってうわ!? 真っ赤になってる!!」
「ヘリオスさん、おせんたくおわりました!」
「そ、そんな…。こんなにかわいいお洋服みんなもらえるなんて、わるいです…」
「ヘリオスさん、あたしのことはフランって呼んでください。フランケストって呼ばれるの、きらいです」
「ヘリオスさんのまわりって、なにげに女の子多いですよね…。だれがほんめーなんですか?」
「こわくなんてありません。……知らないものごとだからこわくなるんですよ。知ってしまえば『なーんだ』ってなるにきまってます! だからあたしは、知りたいんです」
「エオスさんの魔法って、とってもジツヨウテキですね」
「セレネさんってじつは『どえむ』ってきいたんですけど、ホントですか!?」
「ラツィおにいちゃん、なにかおはなしして」
「あたし、たいくつなのはきらいなの」
「おにいちゃんがお仕事してるすがた、見たことないよぅ?」
「もう行かなきゃ!」
「テロルちゃんて、ヘリオスさんと同い年に見えないね。フィルちゃんは見えるんだけどなぁー」
「にくきゅーにくきゅーサルファーのにくきゅー!!」
「あたしはわん太いがいに友達なんていらないの。わかった? ロジー」
「……ウザッ」
「あなたのせいでヘリオスさんから友達同士とか思われちゃったじゃないのよぅ! あ、ヘリオスさん違うんです、違うんですってば。あたしとロジーはたんなる知り合いですってば!!」
「はぁ。しょーがないなぁ、つきあってあげるよ」
「ガキの相手すんのはかったるいなぁ」
「おかしくれるんならなかよくしてあげてもいーけどぉ?」
「やばっ……聞かれた!?」
「くそむかつく……」
「じゃあ死ねば!? 死んじゃえば!? きゃはははははははは!!」
「忌々しい忌々しい忌々しい……! こんな、痛みもなにも感じない体はもういやぁぁぁーーーー!!」
「だーかーらー、『親がいない子はかわいそう』って思われるのはイヤなのー。あたしにとっては親がいないのがふつうなんだから、一方的に哀れまないで!!」
「あたしはマリアじゃない! フランカマリアにはなれないの!!」
「あたしたちも、ヘリオスさんの家族になっていいんですか……?」
雇用者であるヘリオスらにはですます調で喋り、それ以外には素の喋り方をする。ちなみに、素は小生意気な子供っぽい喋り方。
ただし、言っていい相手と時と場合は把握している様子。
気が強く、好き嫌いをズバズバ言う。しかも結構キツい。気弱な発言はしないタイプ。
特にヘリオスの前ではよい子の皮を被るが、ヘリオスからはバレバレだったりする。
唯一心を開いているラザ相手には、口調が柔らかくなる。
大人の中で生きてきたため、同年代の子供との付き合い方がわからない。だから余計に険悪な態度になってしまう。