ヒメジオン

庭。
妙にヒメジオンが群生している。あまり草むしりをしていないせいか。


いつの間にか、軒下に見知らぬ猫が潜んでいた。
うちにもともといる老猫、新参者をかたくなに見てみぬふり。
…縄張りを奪われても知らんぞ。

世界創世

ふと思いをめぐらせる疑問。

ーーこの世界は如何にして誕生したのだろう?

この疑問は、多くの学者、研究者、魔法使いたちが考えをめぐらせ、議論を交わす対象である。しかし、決着は未だについていない。
神話が地方や民族によって異なるのも、議論に決着がつかない一因だろう。

例えば、この大陸北部で通説となっている創世神話はこうだ。


かつて(いつ頃のことかはわからないが)、唯一なる神がおられた。
神は虚無にただ独りきりで、何事かを考えておられた。
そのうち、神は一つの大いなる音楽をお創りになり、朗々と歌われた。
その旋律は虚空を震わせ、何も無かった空間に、聖霊が生み出されていった。
聖霊達は4つのパートに分かれ、それぞれの歌声は神の歌声と響き合った。
音楽が進むにつれて、世界が形作られていった。それが、我々の住むこの世界である。
我々の住む世界が完成した後も、神と聖霊達はずっと歌い続けている。そうして、いくつもの世界が今なお増え続けているのである。


この世界が何らかの創造主によって創られたのは間違いないだろう。
だが、歌い続ける神と聖霊達の喉は大丈夫なのだろうか?
また、歌が終わった時、世界は滅ぶのだろうか。それとも、存続出来るのだろうか。
私の疑問は尽きそうに無い。




とある魔導師の手記
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