謎のしこり【2】


話題:子供の病気

ぽん君の病名は【精索水腫】というものでした


精索水腫とは...
お母さんのお腹の中にいるときに腹膜が鞘状に飛び出したも の(腹膜鞘状突起)が引っ込まないで残った状態で,その鞘状突起に腸などが入ると鼠径ヘルニアになりますが(鼠径ヘルニア),水が貯まると水腫 になります
陰嚢に水がたまることを陰嚢水腫,鼠径部に水がたまることを精索水腫といいます


私は鼠径ヘルニア、陰嚢水腫は知っていたけど、精索水腫については全く知りませんでした

ちなみに、精索水腫、今のぽん君の状況ではあまり痛みもないし特に問題はないのが一般的みたいです
ですが、精索水腫は鼠径ヘルニアになる可能性があるそうです
この年齢で鼠径ヘルニアになってしまったら経過観察で治る可能性は低いそうです(新生児の鼠径ヘルニアは治ることもあり)


で、鼠径ヘルニアは嵌頓と言って、腸が締め付けられてしまうことがあり、そうなると事は重大になってしまうので、そうならないために、手術をして、腹膜鞘状突起を縛って閉塞させ、水腫になってしまったり、ヘルニアにならないようにしてしまうということをして根治させるというものです
その際は、全身麻酔下で左下腹部、鼠径部のやや上から2センチほど切開しての手術となるようです


客観的に看護師の立場から見れば、簡単な部類に入る手術なんだろうなと思います
ですが、我が子となればこれは話が別です!
全身麻酔にだって合併症のリスクはゼロじゃないし
手術自体、男の子は精管を傷つけてしまうリスクだってあります
親なら、低リスクでもリスクはリスク
ちょっとのリスクの可能性さえ本当に怖いです


そして、実は今日のエコーで分かった事ですが、、、
触診では全く分かりませんが、実は右にも少し精索水腫の所見が見られるようです


これは先生ともけー君とも話し合いましたが、とりあえず今回のOPEは左のみでいこうと思います
右は左のように明らかな症状が出たら再検討しようと思います
先生によると無症状でも実は精索水腫という方は意外といるそうです
そういうわけで、症状が出ないということもあるので、今回は左右いっぺんにOPEをして精管損傷のリスクを少しでも下げたい、いざという時でも大丈夫な精管を残しておきたいという思いがあり、左だけとしました


先生としても左はOPE適応ではあるが、右は微妙といった所のようです


今回の受診では手術の日程までは決めずでした


予定ではこの7ー8月あたりでやる予定です
手術は、木曜日に入院して、同日にOPE、そしてその日は入院し、翌日に問題なければ退院だそうです
保育園は創部の感染のリスクがあるので、1週間はお休みの予定、1週間後の創部の確認の受診後から登園予定となります
あとは手術の週の火曜日に術前検査です


火曜、手術から次回受診までは仕事が休めるか、職場と調整してから日程は決まります(まぁ、パートなので大概はいけると思いますが)
あとは退院後の1週間は、私の母もヘルプで来てくれそうなので、様子を見て出勤できるかもですが
しばらくは付いていてあげたい


ただ、イヤイヤ期真っ盛り、やりたい事は全部やりたい、外遊び、水遊び、泥んこ遊び大好き!なぽん君が1週間お家で耐えられるかどうか、、、
まず無理だろな
今は全マOPEで1泊でいいの?とビックリしたけど、早期離床の今だし、子供のストレスを考えたらそうなるよなぁと納得!


大事な我が子のお腹に少しでも傷がついてしまうのは本当に嫌だし、危険な事もしなくないっていうのが本音だけど、悪性なものでなかったというだけでも本当によかった
私は大変でもなんでも、ぽん君が元気にしててくれるのが一番


ちゃんとサポートして、ぽん君の負担がちょっとでも減らせるように頑張ります



それにしても、いくら看護師だと言っても、自分の家族、ましてや大事な息子が病院のお世話になると全然違った世界が見えます


看護師として、当たり前と思って関わっていたことが、ちょっとしたことでも全然当たり前に感じられない
全てが不安になります


病気的には大したことなくても、あらゆるリスクが本当に心配になるし、不安


仕事の忙しさにカマかけて、そこまで仕事の時に患者さんや家族により添えていたのかな?と思ったりもしました




そんなことを思ったり、バタバタとした週末でしたが
今のところ、ぽん君はしこり以外元気元気!!
なんなら、受診の時から珍しい場所にテンション高めでした


そんなぽん君が大好きだよ

ママが絶対ぽん君守るからね!手術の時はいっぱいヨシヨシしてあげよう!





謎のしこり【1】


話題:子供の病気

前回記事の家問題もまだ何も進まずですが、またある問題が、、、


6/7夜、私がぽん君とお風呂に入っていたときのことでした

いつも通りぽん君の体を洗っていて、おちんちんも洗っていたら、左の鼠径部おちんちんのやや上あたりに固いしこりに触れたのです


え、、、何これ、、、


嫌な予感がして触りまくりました


当然嫌がるぽん君

これでも医療職の私
自分の持てる知識をフル活用しましたが、、、


位置的には鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)
ですが、触り心地が全然違います
柔らかくないし、ウズラの卵大のコリッとした固いもの
鼠径ヘルニアでも嵌頓を起こしていれば硬くなることもあるらしいけど、あまり痛くなさそう、、、
痛みについても、右も左も痛いと言って見たり、普通そうだし、まず嵌頓なら激痛だから通常営業のぽん君にはありえない

次に考えうるのが、リンパ節炎
でも怪我とかのそれらしい原因が見当たらない、、、
熱もないし、風邪もひいてないし

え、じゃあ腫瘍?
私の持ちうる知識で消去法で行ったら腫瘍になってしまう
そんな考えに行き着き、若干血の気が引きました
まさか悪性腫瘍とかじゃ、、、


まさかまさかと思い、きっとどこからの感染か分からないとかいうタイプのリンパ節炎だろうと自分に言い聞かせ、その日は寝ました


6/8やっぱり不安で早くすっきりしたいと思い、仕事を休んで午前中にかかりつけの小児科へ


「大丈夫だよー」と言ってもらいたくて、土日に入る前に安心したくて行ったのに


いざ、診察室で先生に診てもらうと、いつもヘラヘラした感じ先生がいつになく真剣
そして「あれ、ん?」といつもより時間のかかる診察に、といつもと違う先生の表情でどんどん私の不安が募り、、、


そして「お母さん、これはおかしいね。すぐ紹介状を書くから、土日入る前に大きい病院で診てもらおう」


そう言われて、先生と看護師さんがバタバタと準備をし始めました


私は"腫瘍を疑われてるんだ..."と思い、一気に不安に押しつぶされそうになりました


診察終了が10:30
紹介先の病院の受付は11:00まで
そんなにめちゃくちゃ遠いわけではないけど、普段は30分でつける距離じゃない
今日ばかりはもう、信号ですら煩わしい
怖いけど、土日挟む前に診てもらわなきゃ!
と、近くを通ってる高速に乗り、ギリギリ5分前に紹介病院へ滑り込みました


こんなに元気にしてるぽん君なのに、悪性腫瘍だったらどうしよう
病院に行って、すぐ治療になったらどうしよう
悪性腫瘍で、これから元気なぽん君を見れなくなったらどうしよう
ぽん君、死んじゃったりしないよね、、、


大っきな大っきな不安が私にのしかかります
でも、しっかりしなきゃ!
私がしっかりしないでどうする!
今は私一人、けど誰かに頼ってる時間もない
誰かに連絡してる時間なんてない、私がすることは早く大きい病院にぽん君を連れて行くこと!


不安と責任感との葛藤をしながらの移動でした


紹介病院で受付をして、待っている間も楽しそうに走り回るぽん君
まるで病人には見えません
元気に動き回るぽん君の様子を見て、なんとか冷静を保てていました


身長、体重測定をしっかり気をつけをしてピシッと立つ様子も初めて見ました


そして、30分くらい待って、いざ診察室へ、、、


結構年配のベテランそうでよく喋る先生でした
まずは簡単な問診
そして、エコーへ
看護師さんと私で上半身と下半身をしっかり押さえて、抑えられるのが大っ嫌いなぽん君は大泣きでした


私も押さえながらエコー画面と先生の表情を凝視でした


エコーはイマイチ見方が分からないけど、悪性腫瘍は表面がデコボコ不形成なイメージなのだけど、エコーに写っていたのはつるんとした楕円の球体


デコボコしてないことで少し安堵する私


それから先生からの説明でした

ぽん君はゴソゴソが半端なく、私が話を聞けるような状況でなかったので、綺麗でかわいい看護師さんが遊んでてくれました


まずはやはりしこり部分には何かあるとのこと
とっさに「悪いものではないですよね?!」と聞いていました
結論から言うと、悪いものではありませんでした!
「悪いものではない」
その言葉だけで不安という重しがスッと消えました
でも病気は病気です


長くなるので次の記事に詳細を書こうと思います









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