話題:鬱

精神科医が言うには、私は安定期に入ってきていて、そろそろ少しずつ元の生活に慣らしていく必要があるらしい。
私はその時にその場にいなかったから、代理で行った母から聞いた話だけど。

だから、リビングに下りる事にした。
リビングでは震えが酷く、鬱の症状が出るからご飯は全て自室で食べていた。それを、朝だけは下りるようにした。
お風呂も頑張って一人で入ってみた。

そうしたら、母が「カーテンを開けろ」「昼間はベッドに入るな」「部屋の電気を点けろ」「もっと食べろ」と言い出してきた。

精神科医は『少しずつ』と言った。それを母も言った。
だから、朝食だけはリビングで食べようと重い足を引きずって下りて、そこで食べた。
お風呂にも長く入っていなかったから、頑張って一人で入った。
この二つが私にとってどれだけ大変な事か。
食べたくないのに、食べる量を増やせと言う。
私は今まで食べていた。食べられる程度、私の中の限界迄食べていた。それなのに、もっと食べろと言われた。

父と弟は未だに駄目だ。接する事が出来ない。
だから母だけが頼りだった。その母が味方ではなくなった。

今日は雨で外は暗かった。
衝動的に外に出た。誰にも気付かれないように。
とても開放的だった。
家に居るのが辛くて、外に出たらすっきりした。
増水している川を眺めて、その音に耳を傾けていた。

そうしたら両親が探しに来た。連れ戻された。
また軟禁、監禁状態になった気分だった。
外に出た感想を問われたから素直に開放的だったと伝えた。「良かったね」と言われた。

私は外に出るのが一番嫌だ。
明るい所にいたくない。今日は暗くて、家に居たくなかったから外に出ただけ。

家の中で唯一安心出来ていた自室が、嫌いになった。
自分を守ってくれている様に思えていたベッドが嫌いになった。

もう嫌だ。
私は何処にいたらいい?
また、あの店にでも戻ろうか。
私を求めてくれる、あの店。
事情を話して、ずっとあの場に居ようか。
近くにはお風呂もある。コンビニもある。
所属人数が少ないから、前にも所属していたから、きっと雇ってくれる筈。