スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

ゴジラ2014感想

地上波ですが鑑賞しました。
初代ゴジラを意識したという2014ゴジラ。
流石にミレニアムゴジラとは違ってマグロ喰ってるような奴ではありませんでした。
でも怪獣映画としては恐怖感はいまひとつ。


・ご都合主義展開


物語は芹沢博士がムートという未確認巨大生物の蛹を発見する所から始まります。
ムートは放射能を餌にするので発電所で成長を遂げていく。芹沢博士は研究と管理の為極秘でムートと極秘裏に保管していたのですが怪獣映画お決まりのパターンで羽化してしまう訳です。
ムートは発電所の施設を破壊しまくって次の餌を求めて移動する。政府はムートの存在を隠そうとしますが、当然ムートは危険な存在だしムートを倒そうってなるのですが。おいおい発電所の施設を止めてでもムートを殺しとくべきだっただろうと突っ込まざるを得ません。
(芹沢博士は別段責任を取るコトもなくムートに対抗出来るのはゴジラしかいないとか抜かします。そりゃないだろ!)
そんでもってただの爆弾処理班である筈の主人公はこれまた都合良くムート討伐の任務に巻き込まれていきます。展開の早さで誤魔化しているのですが、モンスターパニックムービーを期待すると肩透かしを喰らうかも知れません。


・舞台装置としてのゴジラ


結局主人公も軍隊も役に立つ事なく平成のVSシリーズの如くつがいのムート2体VSゴジラの図になります。雄ムートと雌ムートのいちゃいちゃぶりと連携ぶりは素晴らしくゴジラですらも苦戦を強いられるのですが、とにかくこの映画はあまり怪獣の巨大感を感じない。暗がりに浮かぶゴジラの足元とか鉄橋の上からこちらを覗くムートとか巨大感を出したいが故に画面の情報を小出しにしたせいで却って迫力が無くなってしまってるんですよねぇ。肝心のゴジラもまた都合良く主人公の近くで戦い都合良く結果的に主人公を助けます。そして街を破壊する事も人間を殺す事もなく海へ還ってしまいます。これではまるでゴジラがただの正義の味方です。放射能光線を吐き出す所がこの映画のピークで後はおまけにしか見えませんでした。


・総評


子供の頃私にとって怪獣映画はゴジラシリーズでした。時には敵になって倒されながらもゴジラという怪獣が魅力的なのはその強さです。幾度も立ち上がっては暴れ回るというロッキー的な展開に興奮し手に汗を握ったものです。ゴジラ2014に足りないのはゴジラの強さでした。VSシリーズでは敵側にも魅力があり時には敵の怪獣を好きになる事もありました。(因みに私はキングギドラ推しです)ゴジラ2014のムートはヒール役にしては少し地味過ぎた印象がありました。果たしてシン・ゴジラではもう少し印象的な敵が出てくるのでしょうか。その前に庵野 秀明監督は劇場版エヴァを完結させられるのでしょうか。
前の記事へ 次の記事へ