読 書 の 秋
10/29 01:02



前々から某動画サイトのクトゥルフ神話TRPGを見た際にこちらの小説について話してたのを覚えていて今になって初読書。

医師が主人公なので周りもその関係が多く、専門的知識や用語が多く出たけれどその度にわかりやすく説明もある時もあったりニュアンスで分かるようになっているからより詳しく調べなくても何となく意味は理解出来る。

個人的には出てくる男性に好印象を持つことがあまりなかったからそこまで感情移入せずただ単に気持ち悪いと思うことが多々あったのは残念。特にもう1つの事件の主人公?の男性はコンプレックスには共感出来る所もあったが全てにおいて不快感を煽られる性格。主人公の早苗は気丈な女性でそちらはとても感情移入出来る。芯の強さがすごいなと思った。

そして全体を通して伏線、情報の回収がしっかりされてる印象でここでこれかと中盤から終盤に掛けての畳み掛けが躍動感が出てとてもすらすら読めた。もっと考えれば真犯人がすぐ分かったのだろうが、オカルティックな話や専門的な話に気を取られすぎて出てきた時に少し悔しかった。

私としては理不尽で、怪奇現象的オカルトホラー物かと思ってたからちょっぴり期待はずれ。人間の本質的なものに少しの異物が混ざった結果起こったバイオハザードホラーなのでそこまで怖いと思わなかった。ただリアリティがあるからいつか起きかねないなと想像を膨らますとじわじわと怖くなってくるかもしれない。

ふとした時にもう一度読み返してみたい作品。1回読めばしばらくはお腹いっぱい。


ここまで読んで下さってありがとうございます時々また感想書いていきたいな。




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