生まれた時からヲタオヤジ


2013年3月23日(Sat) 16時42分

遂に終わったかぁ


今期といか久々にもの凄くハマったアニメ

話題:PSYCHO-PASS サイコパス


本編は遂に終了してしまった。



人物関連などでは他の方々がこのカテゴリーに書いていらっしゃるのでお任せして



そもそも、このアニメにハマったのはProduction I.G製作の警察機構ドラマという部分だった。


近未来SFだけれど、従来のヒューマンドラマテイストの刑事モノの要素もあったし、何より世界設定が「現実の延長線上で本当にこういう事が起こり得るのでは?」と感じさせてくれたところだ。


確かPSYCHO-PASS ラジオのプレ版で狡噛役の関智一さんも言っていたが、刑事という職種を「デカ」と呼ぶあたりや執行官の捜査理念やスタイルは昭和の刑事ドラマそのままだった。

世界観は犯罪を犯してもいないのに「犯罪係数」をシステム判定により「潜在犯」で差別、隔離されるという部分。
それにノベライズを読んで判ったが資本主義社会も荒廃し、まともな国家は日本だけで鎖国状態の現状というのも、現在の社会システムやナショナリズムが行き着いた先の究極の姿を風刺しているように感じた。

個人的にラストは観た者が各々考えるようなものもアリではないかと思っている。
とはいえED曲中の様々なカットに含みがあり過ぎるので続編があればあったで嬉しいが・・・


あんまし本編に触れたくはないが
朱ちゃんと狡噛のこのやりとりで、朱ちゃんの台詞には全てとは言わないが、共感する部分も多く痺れた!


「悪人を裁けず、人を守れない法律を何でそうまでして守り通そうとするんだ?」


「法が人を守るんじゃない。
人が法を守るんです。
これまで悪を憎んで正しい生き方を捜し求めてきた人々の想いが、その積み重ねが法なんです。
それは条文でもシステムでもない、誰もが心の中に抱えてる脆くてかけがえの無い想いです。
怒りや憎しみの力に比べたらどうしようもなく簡単に壊れてしまうものなんです。
だから、より良い世界を創ろうとした過去すべての人たちの祈りを無意味にしてしまわない為に、それは最後まで頑張って守り通さなきゃいけないんです。諦めちゃいけないんです。」


そういえば、本編中引用など一切ないので俺の勝手な解釈なんだが、狡噛と槇島の決着が一面のハイパーオーツの麦畑
それに振り返ってみて本が大事な要素の作品だったし、槇島の人物像からどうしてもサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が隠してあるように感じる。

攻殻機動隊SACでは『ライ麦畑でつかまえて』は大きなテーマで「笑い男」こと「アオイ」は主人公本そのままの葛藤していた。
それに対して今回の槇島は同じような葛藤を経験し、その後覚醒した存在のような印象が強いし、結果的に狡噛がライ麦畑の主人公の将来なりたいもののように槇島を救ったように感じた。

そうそう
本というと最後に狡噛?が読んでいたのが『失われた時を求めて』の第一編『スワン家の方へ』っていうのも意味深だねぇ。



あ!忘れたて
ネットで展開中のスピンオフ小説「名前のない怪物」もまだ終了していない。
しかし、出版はノベライズ下巻と同時の来月4日発売ということは、そのクライマックスは本を買えって流れかな?




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