うーん…やっぱ綺麗事っていうのは何処までも綺麗事だね。つらつらと間違ったことを連ねてたらなんだかそれが正解なように感じたり汚いのに嫌いなのに綺麗だと、それが好きなんだと自分を納得させてみたり。疲れる。なんで毎日怒鳴られてんだろなんで毎日学校行ってんだろなんで人間は生きてんだろみたいな哲学の真似事をしてみて学者にでもなったつもりなんかな。いっそのこと首を絞めてよって誰がいつ望んだ。きっと本当のことには気づけてなくてむしろ気づく気すらないから気付かないのは当然で、じゃあ息を潜めて待つ以外に出来ることはないので目を閉じて暗闇へ深く深くはまっていってそこから手をこまねいてみても来る人は私以外にいないので悲しくなって声をあげて助けて!誰も要らないから私も要らないからどこかに早く連れていってよ。海にさ、落としてよ。醜くじたばたと溺れていく私を汚いって罵って軽蔑して蔑んでどこまでも見下してそれでも良心の呵責に耐えきれなくなって手を伸ばして冷めきった瞳で好きだよ、って抱き締めてヘドを吐いてよ。誰も幸せになんかなれないなら海に行こうよ。死にたくないなら海にしがみついてみっともなく足掻いてみてさ、楽しそうじゃん。酸素に溺れたい私を振りほどいて海に連れていくの。そうすればきっと本当の何かが分かるはずでしょ。自己の統一っつったって自己が確立してなかったら統一もくそもないでしょ。ショッキングピンクの鮫を見つけてイルカだよって言ったってそれは鳩だって諭されるくらいなら投げやりな態度に文句をつけて駄目なんだよって言い返さなくちゃ。眠いならベッドに入って謝らなきゃ。黄色いパンプスが似合うような女の子ならそばかす、赤いパンプスが似合うようなら金髪って相場があるように自分を平手打ちして「私はなんて悪い子なの!」って悲劇のヒロインぶって泣いてたほうが楽だし。

でもちょっと待って。偽りを偽り続けたらそれはもう真実に成りうるだけの価値があるからそれは虚偽ではなくて真相みたいな扱いを受けて薬に手を伸ばす。

駄目だ、やっぱ眠いみたいだ。

皆、今日も偽善者お疲れさま。明日も偽善者頑張って下さい。そしてその偽善が身を滅ぼすことを案じてはいけません。







-エムブロ-