■我が名は蘭姫!異次元に浮かぶ鬼の里。「華桜」より人間界を襲う怪異、そして悪鬼たちを倒しに来た破邪鬼の一人だ・・・・・・・!!!!!!
「破邪鬼・・・・」その言葉に石化妖怪は顔をゆがめる。
「はっ!封印程度の力しか持たない鬼一族が何を言う!しかも見たところ鬼の割には角の無いただの小娘じゃないか・・・・・・!先ほどの技と言い”華桜”の鬼も地に落ちたみてぇだな!!!」
目の前の小さな少女に到底自分は倒せないだろう。男は笑って蘭姫を見下していた。
「蘭姫・・・私と同じ名の。人間の少女。・・・きっと私たちにはなにかつながりがあるのかもしれない。だから・・・・・・・・」
”私は全力であなたを守る・・・!!”
そう言って蘭姫は男に向かって剣を構える。
「その鏡は華桜から子孫への忘れ形見。・・・・・・・・・厄災から持ち主を守ってくれる大事なものだから。ずっと握りしめて持ってるんだよ?」と蘭姫がもう一人の自分に向かってほほ笑んだ。
「ははは!!!!!何が守るだ・・・!!!!!鏡さえなければ俺の石化は止められまい・・・・・・・!!!!!!!!!!お前のような小娘など一瞬にして・・・!!!」
ザンっ・・・!!!!!
「本当に。一瞬だったね・・・・・」
子供だと思って油断したでしょう。
「私は・・・・・破邪鬼。そして鬼の階級で最も高い”無等角”角の無い鬼の位。」
鬼世界は。人に近く。美しい姿をしている者ほど高い能力と力を持っているんだよ。
「蘭姫が冷たそうに言い放つ・・・・・」
「なんだ・・・と・・・・!???」
男は驚いたような顔をしたのちさらさらと風に流れるように散っていった。
「大丈夫・・・・・!????」
蘭姫が蘭姫の方を向く。
「あ・・・・・!」
流石に目の前で男が切られて。小さな少女には少しショックが大きかったようだ。
「ごめんね・・・!怖かったよね。・・・大丈夫。もうすぐみんなの石化もとけるから・・・・・!」
だから泣かないで。蘭姫。
そして・・・・・・”あなたを狙う怪異が現れたら私がまた助けに来るよ”
ちゅっ。
自分より背の低値い小さな少女は一生懸命背を伸ばし同じ名前のその少女の額にキスをした。
と。キュウウン!鏡が急に光りだした。
「おわかれだね。・・・・・・・・・・あなたも私と同じなら。誕生日も。きっと同じ日だよね?」
お誕生日。おめでとう。蘭姫。
素敵なレディになるんだよ?
そう言って蘭姫は消えていった。
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「・・・・・アレ?」
何してたんだ。俺?戒がそう言って不思議そうに蘭姫を見る。
蘭姫の持つ手鏡にはもう何も映らなくなっていた。
「ううん。なんでもない。」けれども
今日は素敵な誕生日になったような気がする。蘭姫はそう思い鏡をしまった。
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■出かける時間が迫ってきたので急いで辞めます。とりあえずそんな感じで考えてみた^^;