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▽2021.09.15.Wed.15.26
father





白内障の手術をすると聞いたので父に電話してみた。
話すのはお正月に会って以来。
毎年こんな感じで結構疎遠みたいになっているけど
弟とは毎晩会っているから近況はそれぞれ弟から聞いている。
手術の話をしたら今度は父があたしの腰の手術について聞いてきた。
お互いにもう若くはないからあっちこっちにガタがきていて
どこが悪いここが悪いと延々そんな話。
(歳を感じざるを得ない)
父は目よりも足が痛い事の方を気に病んでいた。
その気持ちは痛いほどに分かる。
やはり痛みというのは重くのしかかってくるものだから。
誰も何とかしてくれないし自分でもどうにもできないというもどかしさといったら。

室内トレーニング用の自転車を春先に弟がくれたのだけど(ダイエットのため)
実はほんの数回しか使っていなくてそれでも結構痩せた。
弟はあたしが痩せられたのは自転車のおかげでもあると思っていて
自分もやろうかななんて言い出し父にも勧めたそうだ。
ただの食事制限だけだよ。。。と今更言えないしね。
父は父でリハビリかねてその気になってた。
罪悪感が。。。。。。
まぁでも。
確かに運動にはなるしいいとは思うんだけども。
その話は早々に切り上げて話題を変えました。

子供の事を聞いてきたのはいいんだけど
「子供は学校に行っているのか?」
なんて。
名前、覚えていないのかね?
うちのオヤジのこういうとこだよなあ。
初孫で可愛くないわけはないと思うけどそういうの全然伝わってこない。
何なら距離置かれているようにさえ思う。
まぁ我が子に対してもそうだったわけだから今更なんだけど。

結局30分くらい長々と喋って電話を切った。
昔だったら考えられない事だ。
父もあたしもものすごく無口だったから二人でいると会話が成立しなかった。
それが今や。びっくりするわ。

父は父親らしい事は何一つしないような人間だけどもうそんなことはどうでもいい。
嫌な思い出もたくさんあるしこういう男とは絶対結婚したくないとも思っていた。
それでも今長々と喋ったり父に敬意を払ったりできるのは
あたしが大人になったからだろうし離れて暮らしていることも大きいと思う。
そばにいたら見えなかった部分もきっとある。
何だかんだ言って身内に話しておきたいって時にあたしは父に電話しているのだ。

もうねぇ、過去の事なんていちいち気にしてられないかな。
すんだことだし今はそうじゃないんだし。
そんな風に思えている今のあたしもきっと成長したんだろう。

父はどうあがいてもあたしの親だ。
その事実からは逃れられない。
だったらちょっとでもいい関係を築いとくかな。
お互いもうそんなに残されてる時間は、とかも思うし。
こまめに連絡とるほどでもないけどそれがきっとちょうどいい距離感なんだろう。

手術の日が決まったらまた電話してくれと言っていた。
心配かけて申し訳ない。

子供にたまにはじぃじと会わせてやりたいなと思うものだがこればかりはどうにも。
縁が薄いってことなのかな。
だったらせめて親子関係くらいはね。
と思う今日この頃。


(Life)




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