最近読んだ本
9月25日(日)
活字希求が酷かったので図書館から借りてきたご本。
角田光代 『夜をゆく飛行機』
酒屋さんの四人姉妹の末っ子を中心にまわる日常が日常でなくなる、そんな感じのお話。たぶん。
wikiには酒屋一家のアルバム、と紹介されてる。
私の日常の「普通」ってなんだろうって思った。
一般常識からはぶっとんでるのに、「普通」に過ごすことにこだわるお父さん。
「普通」はしないことをするのは、「普通」を保つため。
普通論はずーっと昔からのテーマだから読んだら頭がぐるぐるとしてしまった感じ。
「普通」ってなんだろう。
一般常識=私の普通 ではないんだよなぁ。
中学のときに母から普通じゃないと怒鳴られ、普通って何なんだよと反論した(らしい)から、その頃から既に「普通」と戦っていたのかなー。
誰かに恋をすることと、誰かに恋をされること。
自分を好いてくれる人が必ずしも自分が好いた人ではないっていうもどかしいというか苦しいというか。
生殺し、みたいな。
誰かを激しく思い出してしまった。
自分とも重なってしまってわけもわからず息が苦しくなりました。
今ある「普通」が変わっていくことが苦しくて、28年度の上半期が終わるこの時期(というよりむしろ好きな人が転勤してしまって物理的距離が遠くなる時期)に読むものではないな、と。
私の日常も変わっていくんだよなぁと読みながら思ったり。
私がいくら恋愛感情として好きでも相手はただの友情かもしれない。
私がただの友情として捉えていても相手は恋愛感情として認識しているかもしれない。
どっちなのかなんて自分ひとりではわからないけれど、それを確かめる勇気もない。
主人公のように白黒つけることができる強いひとだったらなぁと思った。
グレーに耐えることも苦手なのに、はっきりさせてしまうことも怖いなんて、どんだけ臆病なのわたし笑
そんなことを考えさせられるご本でした。まる。