22:21 歩幅は少し遅く合わせて



それはきっと、突然の出来事で。今までなにも、気づきなんてしなかった




離れて、ヒトツキ。忙しない日々は速度を増して、いつからか寂しさなんて、置いてきた。それはそれはしがらみのない日々で、自分がどこにいるのか忘れそうになること以外は、感情だって平行線だ。何事にも鈍くなってゆくこの感じが、堪らなくわたしをつまらなくさせる




そんな、そんな平凡で美しくない毎日を過ごしていたのに。いた、の、に。

ナニカの終わりは、新しいナニカの始まりを告げた。始まってはいけないはずだったのに、何でだろう、苦しくて、切なくて、幸せな日々の、始まり。始まるのは、時に任せて。始めるのは、まだ躊躇する。



そんなこと、言わないでよ。ずぶりずぶりと、深みにはまってしまいそう。

この高鳴りを、勘違いだと、さあ揺るぎなく願わせて?捨てる勇気は、まだないの。







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