部屋でぐったりしている……まだ具合が悪い。
さっきなんだか焦っていたのでもう一度日記を書きます。最近読んだものの話。
ああ気持ちがわるい。貧血ですねこれ。
夜と星の本が多く集まりました。

『グレン・グールドとの対話』

この本を初めて見たのは夏でしたが、それからもずっとほしかったので買いました。
私の勘違いでなければ文庫版もあるのですが、単行本のほうが読みやすかったからこちらで。
グールドの本もっと買ってよ!と店主のかたにすすめられました。春樹読んでるの?とも聞かれましたが私が読んだのは有栖のほうです。

春樹といえば

これに載ってた「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」がすげー好きだなと思いました。「僕はその汽笛と同じくらい君のことを愛している」

『宇多田ヒカルの言葉』

宇多田さんが作詞したものをただ載せているだけなのですが買っちゃうよね。「Passion」「WINGS」とか、こうして読むといい詞だなとしみじみ思いました。

宇多田ヒカル『点 -ten-』

偶然見つけてこれは!とうきうきで買いました。もったいないのでちょっとずつ読みます。

片岡義男『万年筆インク紙』

心なきものにまつわるエッセイが好きです。
なんとなく宇多田さんの「BLUE」みたいな本だなと思って買いました。

谷川史子『告白物語 おおむね全部』

これはすごい本ですよ〜。こういうのを出してもらえるのって作家冥利につきますね。


「乗鞍のかなた春星かぎりなし」
谷川史子『花いちもんめ』

『告白物語』を読んだため再読。リライトされた表題作よりも、「ちはやぶるおくのほそみち」のほうが私は好きです。心のなかにある文学と音楽とが、コラージュみたいに散りばめられつつ、ストレートに作品に反映されているところもよきです。

草下英明『星座の楽しみ』

壺井栄と四国のすばる、東北の星の方言、枕草子にギリシア神話、文学的に読んでもすてきな本でした。串田孫一が思いがけず出てきて嬉しかったです。自分の中にある、知識の点と点がつながっていく感覚。
あとがきに「とにかく調子があがらなくて内容はダメだった、締め切りも遅れた。ごめん」みたいなことがひたすら書いてあって笑いました。


〈中林さん、あいたい、あいたいんです。あたしは言って、助けを求めるようにコーヒーメーカーに手をかざした。〉
川上弘美『ざらざら』

私たちの毎日って笑っていても常に死と絶望がとなりにあって、誰でもそうだしいつまでもそうなんだろうなと思います。期待する心はいつでも簡単に死んでしまう。
あとこれ、私がよく言う(?)だれかを「待つ」お話です。
待つの嫌いなんです。嫌いだからこそ「待つ」物語には執着しています。
来る気がないとか、もう来ないとか、はじめから教えてくれていたらいいのに。



最近読んだ本