Short×Short

2013.7.30 10:51 [Tue]

ボリス。

受信メール
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**/**/13 20:43
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FROM:ボリス
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sub:
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手紙届いたか?


     -END-
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受信メール
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**/**/13 20:50
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FROM:**
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sub:RE:
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届いたよ^^*
なんで飛行機のチケット?


     -END-
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受信メール
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**/**/13 20:58
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FROM:ボリス
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sub:RE:RE:
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もうすぐ春休みだろ?
それ使ってこっち来いよ。


     -END-
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受信メール
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**/**/13 21:13
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FROM:**
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sub:RE:RE:RE
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…ボリス来れないの?


     -END-
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受信メール
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**/**/13 21:25
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FROM:ボリス
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sub:RE:RE:RE:RE:E
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多分無理。
だからお前がこっち来れば
手っ取り早いと思ってさ。


     -END-
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受信メール
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**/**/13 21:41
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FROM:**
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sub:RE:RE:RE:RE:RE:
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…考えとく。


     -END-
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…RRRRR



「…もしもし?」

「何だよ考えとくって。何か用事でもあんのか?」

「いや、特には…ないけど。」

「だったら問題ねーだろ?」

「うん、そうなんだけど…ちょっと…」

「なんだよ?」

「………」

「?なんだよ?黙ってたらわかんねーだろ?」

「うん…」

「ま、来たくないなら無理にとはいわねーけど。」

「行きたい!…けど、………だもん。」

「あ?何だって?」

「…こ、怖いんだもん。」

「怖い?何がだよ?」

「………飛行機。」




I want to go!
(but I dislike to get on a plane!)


会話オンリー^^*
メールの部分はちょっとでも現実っぽく無駄に頑張ってみました、が表現力皆無\(^^)/そして飛行機って怖いですよね。
category:独楽
2013.7.30 10:45 [Tue]

ジャンカルロ。

"本当に可愛いよね、キミは"


貴方はいつだって私の目を見て、同じセリフを呟く。まるで私が貴方に愛されていると錯覚してしまうかのように。その言葉に本当の愛がないとは知っていても、単純な私の鼓動はドクンドクンと速度を上げる。


「先に帰るね。」

「あ、もうこんな時間なんだ。」


彼が見上げた室内にある掛け時計。短針は8の時を指していた。


「私がいないからって寂しくて泣かないよーにね!」


冗談でからかうように言った一言。その返答なんてありきたりなものだとばかり思っていた私は、彼に背を向け扉へと足を進めた。


「うーん、キミがいないのは寂しいなぁ。」

「え…?」


予想外の返事に思わず振り返ってしまった。冗談に冗談で返した返事だって、もちろん分かってる。けれど、そんな言葉、冗談でも反則だよ。また持ってはいけない期待が膨らんじゃうじゃない。


「…そ、そんなこと言われたって、何にも出来ないよ。」


私の気持ちなんて、きっと彼にはすべてお見通し。全部分かって言ってるんだ。つくづく自分の正直な反応と気持ちに恥ずかしくなる。期待するだけ無駄。でも止められない気持ち。

"好き"たった一言伝えられたら、どんなに楽だろう。でも、弱虫な私はいつも言えないまま。


「また明日!」


そして今日も募る想いを抱えたまま、私は貴方のもとから去るの。




思わせぶり。
(それはきっと恋の確信犯。)


サイトをやってる頃にUPしていた過去の拍手文。ちょめ子の実体験がベースだったり(笑)
category:独楽
2013.7.30 10:37 [Tue]

ボリス

「本当にいいのか?」

「うん、でも‥」

「?」

「痛くしないでね。」

「‥‥努力はする。」


そして私はこれから訪れるであろう痛みに耐えるべく、ぎゅっと目をつぶった。昔から痛いのは嫌い。





「‥‥力抜けって。んな肩に力入ってたらやりづれぇ。」

「だ、だって‥」


氷水で冷やされた左耳は赤くなり、麻酔の代わりに痛みを和らげてくれるらしいのだけれど。やっぱり怖いものは怖い。自然と体に力だって入っちゃうよ。

私が不安なのを察してくれたのか、ボリスは安心させてくれるように、私の体を自分の方へと優しく引き寄せてくれた。


「いくぜ?」

「ん‥」



−パチンッ



「いっ…」

「はい、終わり。大丈夫だっただろ?」

「う、ん…。」


予想していたほどの痛みはなかった。しかし、緊張がとけたのとほっとしたのが混ざり、溜まっていた涙がポロリと頬からこぼれてしまった。


「なんだよ。そんな痛かったのか?ったく…」


よしよしと優しく笑いながら頭を撫でてくれるボリス。嬉しくてまた涙がこぼれてしまった。


「う〜…。」

「なんだよ。お前らしくねぇな。」


彼の胸に体を預け、私はありがとうと小さな声で呟いた。どういたしまして、という彼の声はなんだかちょっと嬉しそうに聞こえた。



恋するストロベリー
(お揃いのピアスは何にしようか。)


ピアスネタ^ω^*
何気に前々からずーっと書きたかったお話です。ボリスにピアスの穴を開けてもらいたいなーなんて妄想から書きました(笑)
category:独楽
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