核融合
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先生と私
あなたとわたし
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2013.9.19 22:54 [Thu]
海の底の貝の柄
「ねえねえ、" "くん、わたしね……」
フラッシュバックする記憶。暗い野道で熱帯夜の中を野宿しているボクにとってはおかしな表現だが、けれど確かにそれはフラッシュバックだった。
ふらふらと目の前が眠気で霞み、現実と夢の区別が曖昧となる瞬間。ボクの脳内は正常な判断力を見失って世紀末な世界を生み出し、記憶の荒野を掘り起こさんと、たくさんのロータリー・ボーリングマシンが駆け回る。運転手は皆、鉄製のマイクにモヒカン刈りの父さんの姿をしていて、全くもって美しくない。しかし夢でよかった。現実なら腹がねじ切れそうになるほど大笑いしていたに違いない。
「かわいいものが好き。お洋服も、ポケモンも」
新しい記憶が掘り起こされて、夢の世界は唐突に美しくなる。
木漏れ日が心地よく、暑い外気をさらっていく風が身を撫でる。泥だらけのボクと、フリフリのドレスを着た" "。名前が掠れてうまく読めないけれど、どんな娘だったかはよく覚えている。
かわいいものはもちろん、彼女はうつくしいものに憧れ、かっこいいことに興味深々で、かしこい知恵を持っていて、たくましい想像力に溢れていた。
彼女はボクの初恋の人だった。ままごとのような関係だったかもしれない。昔の記憶を美化してしまっているのかもしれない。
でも。
ほんの数日しか会っていなかったけれど、確かに"それ"は恋心だった。
「でもね、最近は……泥んこになって遊ぶのも、好き」
夢の中の彼女が笑う。
思い出しているボクがどきん、としてしまう表情。患ってしまった恋はずいぶんと重く、その症状はすでに手遅れという烙印を押されてしまっている。
もうこの恋は叶わないというのに、ボクは何をしているんだろう。新しい恋に一歩を踏み出そうとしているのに、これでは元カノに執着する面倒臭い野郎だ。全くもって美しくない。
そう、僕は美しくなりたいんだ。彼女の好きな美しいもの、それを体現できる人にーー
「……楽しくても、だめだよ。" "はキレイにしてなくちゃ」
「なんで?」
「だって、キミはかわいいものが好きなんでしょ?」
「うん」
「どろんこ遊びはかわいくないもん」
「……ばか」
彼女はぷくーっと頬を膨らませて、ボクの頬をぺちん、と軽く打った。触った、と表現してもいいくらいの強さだったから、ボクは彼女がぷんすかぴー!としているとは思ってなかったんだ。
「" "くんと一緒にするから、好きなの!」
……ああ、そうだ。
そういえば、彼女はボクと一緒に木登りしたり、楽しそうに砂遊びしたりしていたし、別にボクが美しいことに固執する必要はなかったんじゃ……
「だから、" "くんも、今度一緒にきれいなお洋服着ようね!」
その時、彼女が見せた笑顔。
お嬢様のように上品なものでなく、ちらりと覗く八重歯が野生的で、もうめんどくさい表現を省いてしまうとすっっっっっごいかわいい笑顔。
そうだ、そうだっ!ボクはその笑顔がまた見たくて、だから綺麗な姿になろう、美しい人になろうと思ったんだ!なんで忘れてたんだ!
……ん?待てよ。
それはつまり、ボクがバトル嫌いになる必要は別になかったんじゃ……
しかも、もう彼女に会えるかも分からないんだし、コンテストに固執して家出しなくてもよかったんじゃ……
「……ま、いいか」
現実に引き戻る意識。まどろみは完全に息を潜め、穏やかな眠気だけが瞼を揺する。
もう80日間の勝負も中頃。今更やめるとも言えないし、父さんが許してくれたのにやっぱりやめますテヘペロ☆などと言えば今度はきっと顔面が歪み、むせび泣いたって殴るのを止めてはくれないだろう。
肝心の勝負をふっかけてきた"彼女"も、ボクを許さないだろう。散々喚いて、暴力をふるい、罵倒の雨を降り注いだ後……
彼女は泣いてしまうのだろう。みっともなく泣くことはせず、顔を真っ赤にして、歯を食いしばって、ぶるぶると怒りに身を震わせて、彼女は失望するだろう。そして、強引に勝負を挑んだ事を悔やみ、悲しみ、二度とボクの前に顔を見せてはくれないだろう。
「それだけは……絶対にやだな」
再び薄れていく意識のなかで、" "が何かを語りかけてきた。
その顔が父さんになり、ママになり、師匠になり、再び"彼女"になって……
そこで違和感を覚えた僕は、やがてそのことも忘れて眠りについた。
2013.5.21 23:27 [Tue]
たとえばこんなもしも
「もうすぐ"かれえ"が出来上がるとよー」
「ああ、うん。ありがとね」
ぱたぱた、とスリッパの足音が廊下を渡り、僕の居る書斎の扉を開いてそう告げてきたのは、桃色のエプロンを掛けてこちらを覗く、幼馴染のサファイア。
飲みかけで冷めきっていた紅茶をひと息にあおると、僕は読んでいた分厚い本を閉じて立ち上がった。
「また勉強?」
「まだ不安ばっかりでさ。もう少し自信をつけたくて」
「ルビーなら大丈夫とよ」
「その自信が欲しいよ」
ぱたぱたと歩く彼女の後ろを付いて行きながら、僕は苦笑を浮かべてそう言った。
薄暗い廊下を抜けて明るいリビングに到着する頃には、暖かい空気と共に鼻をくすぐる食欲をそそる香りに、僕のお腹がくぅ、と鳴っていた。今まで紅茶で騙していた空腹を体が感じると、途端に溢れるつばが口の中を支配する。
ああ、懐かしい匂いだ。
「にしてもカレーとはね……いつ以来かな?」
「喧嘩なら買うったい」
キッチンの棚から深皿を二枚取り出しながら、笑顔でサファイアはそう返す。
「あたしが、ルビーに初めて振る舞った料理ったい。忘れたとは言わせなかよ」
「覚えてるよ。あの時のは……」
「水っぽいわ野菜は硬いわで、美味しく無かったと……やけ、」
彼女が取り出した深皿を僕が受け取ると、サファイアはお玉を片手に、鍋の蓋をゆっくりと開いた。
「リベンジっ」
ふわりと立ち昇る真っ白い湯気と、たちまち強くなるスパイスの香り。前に見たそれよりも、僕にはずっとずっと美味しそうに見えた。
それは彼女も同じのようで、同時に堪えきれていない嬉しさや期待を顔に出してしまっていることに、きっと気づいていないだろう表情を浮かべていた。アヒル口みたいになっているけど、これが噂の『ドヤ顔』ってやつか……ぶっちゃけあんまり可愛くないよ、それ。
……なんてことも言えない僕は、もう五年になる同棲相手の料理の上達に、そっと顔を綻ばせた。
「明日のジムリーダー試験、頑張って欲しかよ?」
「……おかわり」
2013.4.22 10:42 [Mon]
デッキレシピ
久々の投稿でこういうことしかしないクズです(ゲス顔)
【デ−モン】
モンスター 18枚
戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン- 3
デ−モンの将星 3
デーモンの騎兵 3
終末の騎士 2
魔界発現世行きデスガイド 2
トリック・デーモン 3
バトルフェーダー 2
魔法 12枚
堕落 3
大嵐
ブラック・ホール
死者蘇生
伏魔殿-悪魔の迷宮- 2
サイクロン 2
闇の誘惑
おろかな埋葬
罠 10枚
デーモンの雄叫び 3
奈落の落とし穴 2
激流葬 2
リビングデッドの呼び声 2
神の宣告
手札にガイド将星があるときの基本の流れ↓
ガイドトリックSS将星SSトリック破壊パレスサーチから発動ガイド将星対象にガイド除外将星二体目SS闇ウイルスセットエンド(ドヤ顔)
が理想。将星は「デーモン」カードならなんでもいいので、装備状態になれて終末と相性のいいギルファーも採用候補だったのですが、事故率を考えてボツ。トランスデーモンいるなら採用してもいいかもしれないです。
トランスはパレスあるときに手札切ってしまえば闇ウイルスの条件も満たせるのが大きい存在ですね。エンプレスやダムド採用型の場合も候補にあげられるのがステキ! なお高いので採用しない模様
上記のウイルス手前までの流れの後、手札にフェーダーがいるならトレミス作って将星回収して次に繋げるのもいいと思います。
警告が制限の今、フェーダーは止められにくいです。また、将星の召喚コストにすることでバウンサーに繋げたり、手札にほかのデーモンがあればパレスのコストにもできてしまう優れモノ。ワンショットも止めつつ逆転の可能性も秘めてるとか素敵だと思いました(573感)
魔導のクソ野郎(褒め言葉)にはウイルス打つ猶予があるかもしれないので、そういった意味では評価が高いと思います。
また、ガイド終末を抜いてバルバガンナーをぶち込むとスキドレ軸に変わります。この場合はパレスのほかにパンデモとジェネラル投入も一考の価値あり?ウイルス対象が増えるのは非常によろしいです。ただし今の環境にスキドレはお呼びでない。
ブラスター\呼んだ?/
ゲーテ\俺もいるぞ!/
弾けろシナプス。てめえら九月には監獄にブチ込んでやるからな。
最近の懐古プッシュにはコンマイに敬服します。ただ、今回のデーモンはチェス時代のカードほとんど使わないのがネック……組み合わせ次第とは思いますが、雄叫び堕落程度しかないのがなぁ
変わってハーピィはレディを使うよ!と思いきや、必要に迫られて使うしかないという現実。ヒスパを考えたら4種類12枚ってまだ少ないと思うの。どうなの?なんで三姉妹プッシュの微妙な三角快感電流とか作っちゃうの?あと日本語訳なんか卑猥!やだハーピィ誘惑してる!誘惑してるの!?
……真面目な話、トライアングルエクスタシースパークはハーピィ三体以上とかで良かったって思います。あと名前長ぇ。
でもハーピィはガン伏せに強い。炎星やヴェルズと相対する分にはまったく引けを取らないのが強い所。
面倒な炎舞、侵略や安全地帯たたき割ってパールを作り出す様はまさに物の化。怪人?
以上で考察とレシピ終わり。
地味に爬虫類プッシュされてレプティレス大喜び
category:遊戯王/デッキレシピ comment:
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