昔、職場の子から貰ったエリザベスコイン。「いいことあるよ!」と頂いたのですが、その後、金銭関係や恋愛関係、体調まで含め大不調に陥ったことがあります。まさかとは思いましたが、コインを自宅に保管し持ち歩かなくなってから、それらは落ち着きました。
それから八年ばかり経った去年末、ふと手の中にその硬貨がありました。部屋を整頓していたので、どこかで無意識に掴んだのでしょうが、正直、覚えがないのです。懐かしい銀色の6ペンス硬貨。何の気なしに、財布の小銭入れにしまいました。
それからです。兎に角お金がありません。どうやっても、幾らも手元に残らないのです。訝しんでいたところ、年末の仕事納めの翌日、起きたら右手首が痛くて満足に動きません。ドアノブを回したり、背中に手を回したり、物を持ったりとすべての動作が満足にこなせません。一月経っても多少は良くなるくらいで、病院に行っても痛み止めが出る程度。なんの前兆もなく、こんなことになったので困りました。
その後も、職場での人間トラブル。此れをきっかけに、馴染んだ職場でしたが給与も安いため、転職の相談をすることになりました。さらに、恋人とのすれ違い。私を他の人に抱かせたがったり、同時に私に手を触れなくなりました。時間的にも合わず、それを除いても彼に私と会う意思を感じなくなりました。体調も、年末からひどく崩し、吐き気、目眩、頭痛、倦怠感と続きました。これは大分、改善したのですが…。こうまでなると、あのエリザベスコインが怖くてしかた有りません。硬貨ですから換金もできず悩んでいたところ 、旅行代理店の募金箱は外貨も受け入れてくれることを知りました。
気も塞いでいましたから友人に連絡したところ、新宿まで出てきてくれるとのこと。行きのコンビニ前で身内と会い、例のコインを見せながら説明をして新宿へ急ぎました。
もう、なんとなく想像されているかも知れませんが、新宿について友人にコインを見せようとした時に、もうそれは無くなっていました。
財布も、ポケットも、どこにもありません。一気に力が抜けました。心なしか肩も軽く、恋人との事は気掛かりですが、少し目の前が開けた感じを覚えました。
その日(今日なのですが)、たまたま毎年行くナイフの即売会に出掛けていた友人は、自分用に初めての刃物、守り刀を買いました。それを、私に貸してくれたのです。「たまたま電話があって、それが丁度これを買ったあとで、しかも呪われたコインに苦しんでる。なら、こう言う事だったんだと思う。」友人が、どれだけ有りがたかったか分かりません。
その後、守り刀の説明を受け帰宅しましたが、やはりコインはどこにも有りませんでした。
こんな一日を過ごし、今こうして出来事を記すことにしました。出張から帰っているはずの彼から連絡がなく、昼に連絡が来ても夜まで会えないと言い、そんなもやもやが余りに苦しくて、硬貨を捨てる決意がついたのです。
仕事も、引っ越しも、恋人のことも、何もかも変えようとしている今、辛くはあります。
何か気の晴れる事を沢山したいと思いつつ、ズンバしか思い付きません。これも、ジムを退会してしまったのですが、市民体育館のレッスンなら参加できそうです。
何を差し置いても良いほど楽しい事がほしいです。人間関係以外で。
そして、早く楽になりたい。
もう二度と、あの硬貨を見なくて済みますように。
2018/02/11 18:51