歩は浮かない顔で
「好青年とかキモッ」
と言い放った。まだ寝てる時間なのにいつの間にか私の後ろにいた。
「あ、もう一人いたんですね、失礼しました。妹さんですか?」
ハッとした。
いつも同世代の様な話し方するから違和感なく過ごしてだけど、歩はまだ9歳だった。 何だか改めて思うと変な感じだなぁ。
「いや、この子は妹じゃなくて、亡くなったこの子のお婆さんのなんと言うか、、、」
「訳ありなんすね!今日からお世話になる貢、よろしく!」
「どうも」
あい変わらず素っ気ない。
「一緒にいてくれる人いて良かったなぁー!」
貢は歩の頭をグシャグシャに撫でながら言った。
「やめてよ、別に寂しいとかないし。」