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空っぽ4

歩は浮かない顔で
「好青年とかキモッ」
と言い放った。まだ寝てる時間なのにいつの間にか私の後ろにいた。
「あ、もう一人いたんですね、失礼しました。妹さんですか?」
ハッとした。
いつも同世代の様な話し方するから違和感なく過ごしてだけど、歩はまだ9歳だった。 何だか改めて思うと変な感じだなぁ。
「いや、この子は妹じゃなくて、亡くなったこの子のお婆さんのなんと言うか、、、」
「訳ありなんすね!今日からお世話になる貢、よろしく!」
「どうも」
あい変わらず素っ気ない。
「一緒にいてくれる人いて良かったなぁー!」
貢は歩の頭をグシャグシャに撫でながら言った。
「やめてよ、別に寂しいとかないし。」

空っぽ3

貼り紙をしてから2週間位経った頃。
「あの〜入居者ってまだ募集してますか?」
待ちに待った入居者!古い家でインターフォンなんて物はなかったもんだから大きな声で中に問いかけてきている。急いで玄関へ向かう。声からして男性みたい。
「はーい、まだ決まってないですよー」
戸をガラッと開け見てみると長身の若い男性だった。目が合うとニコッと笑った。感じの良い印象。
「マジっすか!よろしくお願いします!」
「いや、ちょっと待ってください。入居するにはこちらもいろいろお伺いしたい事がありますんで、まずは中へどうぞ。」
面接官みたい〜!ドキドキしてきた。
ダメダメ冷静にならないと、、、。
「それでは、、、」
男性は投げかける質問にポンポン答えてくれた。
桜井 貢
29歳
無職
計画もなく会社を辞め、社宅も当然追い出され行くあてがないみたい。
男性だし即決は難しいけど行くところがないのも気の毒だし、、、。
「わかりました。まず一人はあなたに決定します。荷物等は勝手に運んじゃって良いですから。」
「あ、オレ荷物これだけなんで、
早速お邪魔します!」
背負ったバッグを見せながら笑った。

空っぽ2

゛入居者募集!゛

歩はまだ浮かない顔をしている。強引にOKさせたのは良いけど、やっぱりどこか納得していないみたい。
「ねぇ、やっぱり怒ってる?」
分かりきってた事を聞いてみる。
「何が?」
ご立腹で目も合わせない。
「だから、この、、入居者募集の事。」
「別に。」
ほんと素っ気ない。
歩は本当に嫌な時は最後まで認めない。でも今回の事は、嫌がってるみたいだけど最終的に折れてくれた。なのにこの仏頂面。
歩はたまに何を考えてるのか分からない時がある。今がまさにその時だ。普段言いたい事は遠慮なく言ってくるのに、たまに何かを飲み込むときがある。
「あんたこそ後悔してんじゃないでしょうね?」
「全然!!」
私は意地の悪い顔をしてきっぱり言い放った。
「あっそ。」
素っ気ない返事にも気にせず私は続けた。
「それにさ、二人じゃ広すぎるし、掃除も大変だし、賑やかになるよー♪」
「・・・・・まぁね。」
歩の顔がどこか吹っ切れているように見えた。
歩だって何だかんだで寂しいのかもしれない。
「早く入居者来ると良いね!」
と押しの一手。
「そうだね。」
歩は少し笑った。
どんな人が来るんだろう、、、。ワクワクが止まらなかった。

空っぽ

「ねぇ、あたし考えてることがあるんだけど、、」
普段あまり話さない歩は、ミルクティーをスプーンでクルクルかき混ぜながら私の言葉を聞いている。
「なにを?」
素っ気ない返事にも私は動じない、話は続いた。
「おばあちゃんが死んでからあたし達ふたりっきりになっちゃったじゃない?」
スプーンのクルクルは止まらない。
「部屋も余ってるし、誰か一緒に暮らす人を募集しても良いんじゃないかなって思って、、どうかな?」
クルクルが止まった。
「別にわざわざそんなことしなくても良いんじゃないかな。二人で良いじゃん。」
やっぱりそう来たか、歩むの事だからそう返ってくる
のは予想していた。つれない奴だ。
「でも、楽しそうじゃない?そんな深く考えないでさぁ。気楽にいこうよ!」
スプーンのクルクル再び、、、

ニコです⛄

久々なので、緊張致します!
これからは自分の好きなようにかきしめたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします!
では後程🌁
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