その人は彼に少しだけ似ていて
　見る度にあの時の彼を思い出して



　その人を通して彼を見ている
　自分が自分で可笑しく思えて




　そんなことを繰り返して
　今日も１日が終わった





　でも不思議と嫌ではないのは
　そこも彼に似ているのだろうか。











　本当の彼はあいかわらず
　忙しいらしく、いつもなら
　火曜日の夜に来る電話も
　今日はなかった







　何でそんなに嬉しそうな
　終わり方をするの？






　そんなに私と接する時間が嫌？











　一瞬立ち直った気持ちは消えて
　涙と胸の苦しさだけがまた
　戻ってきてしまった


















　この関係になってから
　私は一体何回泣いたんだろう











　どうせ明日もあさっても
　私の望む事は起きない










　それなら私の方から断ち切るだけ




















　これ以上の苦しさを
　味わうなんてごめんだ








　理由はどうであれ、苦しい
　痛みを味わった事実は
　変わりようのない真実














　私は私を守らなくちゃ












　もう壊れる寸前よ


























　そんなものいらないから
　私が望むものだけをちょうだい








　.











　

ｺ ｳ ﾄﾞｸ

ﾏ ｴ ﾓ ﾄﾞﾙ ﾂ ｷﾞ