次から次へと移り変わる思考のなかでふと思ってしまった。こんなところで終わらせるつもりなのかと、今の環境に腰を落ち着け、女を盾に楽をしている。申し訳ないと思いながらも自分から動くことはせず言い訳を繰り返し大した努力もないまま風化した後悔を美しく飾って懐かしそうに見つめている。つまらない大人になってしまったと、そう思ってしまった。