ホントのアタシ
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2012/01/19 12:01
美しい人。

その美しさに
誰しもが魅了される

彼女が歩くだけで
男達はどよめき
そして
振り返る

僕は
その美しい彼女の後ろ姿に
ただ
涙が零れたんだ

ワケはワカラナイ

ただ
ただ
溢れ出した何かが
音を立て
騒ぎ出したんだ

彼女と偶然すれ違ったのは
それから
3ヶ月目の事だった

1つに束ねた髪と
白いブラウス
透けるような白い肌
その隣には
彼女の恋人らしき人が
彼女を愛おしそうに
見つめて
時折
唇を近づけて
何かを話ていた。

彼女を知りたくなった
もっと
もっと

それが
ただの好奇心だったのかは
十年経った今でも
わからない。

彼女は
呟いた
僕の腕の中で
『アナタも寂しい?』

その言葉の意味を見いだしたかった。
美しい人…

貴女は今も
寂しいのだろうか…

一時の遊戯と笑われて構わない

僕は貴女を
手放したくはなかった。
人の気持ちは儚い

偶然に出逢える奇跡を
僕は
まだ
どこかで
望んでいる。

薬指のリングが光っていても。




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